発行した本についてつらつら

装丁とか、補足とか、蛇足とか、あとがきっぽいものです。
長い&いつもより考察色が強めです。
※覇者の『名声を授けし者』のネタバレがあります

▼装丁

ホープツーワンさんのサマーセット使いました。
表紙:羊皮紙 雪+マットPP
遊び紙:クロマティコ ロイヤルブルー
本文用紙:書籍紙72.5kg

色々調べてたら羊皮紙マットPPの手触りが良いというのを見て試してみたんですがいいですねこれ……!
ベルベットPPとはまた違ったしっとり感。

ちなみに『眩耀』というタイトルは表紙の雰囲気に合わせて決めました。
表紙を決めてからタイトル決めるというのは、同人誌つくらないとやらない手順だなーと思いました。

▼テリオンについて
オルステラの識字率がどの程度なのか分かりませんが、テリオンが普通に読み書きしてるのにびっくりしまして。
闇市の出品リストは読めるし、「利き手以外で字を書く」とサイラス先生が言うんだから書くのも不自由ないんだなーと。
そこからテリオンはいつから孤児だったんだとか、読み書きどこで覚えたんだとか色々考えちゃいます。ダリウスと出会ったのは11歳なのでそれより前には読み書きは覚えてた…?
(ガキの頃にあんたと出会っていたら~)から、幼少期にちゃんと教育してくれる大人がいなかったんだろうなとは想像つくのですが。
過去はともかく、テリオンのポテンシャルは高いので学者にも、役者にも、貴族の執事にも何にだってなれると思います。

▼サイラスについて
サイラス先生の度が過ぎる鈍感っぷりが好きです。
自分がどう思われているか全然気にしないだけなのか?、恋愛感情が微塵も分からないのか?と考え抜いて、両方だな…と今回は解釈しました。
先生を描写する上で、博識で魅力のある大人、だけど自分のことに関しては鈍感で子供っぽい、のバランス感覚がとても難しいです。でも生き生きしてるサイラス先生書くのは楽しい。

▼覇者の『名声を授けし者』ネタバレ
注意書きに※覇者で明かされるストーリーとは異なりますと書いたんですが、どこの部分の話かというとザロモンの件です…まあ、正史として語り継がれるものが事実ではなかったのはままあることですし…
修正しようとも思ったんですが、そうすると今度は覇者のネタバレ注意と書かなきゃいけないし、何より無印クリアした直後の印象を大事にしたかったのでそのままにしました。

▼あとがき
今回は助手のテリオン君ルートでしたが、色んな軸のテリサイ書きたいです。
本編中の話もまだ全然書いてないし、テリオンに弟子入りした盗賊サイラスifとかも書きたい。
初見ではサイラス先生はこれからずーっとアトラスダムで学者先生するんだろうなと思ってましたが、テリオンと一緒にまた旅に出るのもいいな〜

とにかくこの話をずっと下書きフォルダに入れておいたら絶対後悔したので、なんとか形にできてよかったです。

書き始めが2021年8月27日…
全クリしたの2021年9月だったので、逆算すると学者4章→盗賊4章クリア後に本当に衝動的に書いてたんですよね…どんだけ学者4章のテリオンとのPTに衝撃受けたんだ…

どうしても短い文だとくっつくところまで書ききらずにテリ→サイで終わらせてしまうか、付き合ってからのテリサイを書いてしまうので。
形にするまでほぼ1年かかりましたが、この話をオクトラ本1冊目にできてよかったです。